ふじおかん家
居酒屋のメニュー表とテナント看板(職業訓練)
- Type:
- DTP
- Client:
- ふじおかん家

- 制作範囲:
- フードメニューのイラスト作成(AI自動生成) / レイアウト
- 制作期間:
- 2025年5月~6月制作(1カ月半)
- 使用ツール:
- Adobe Illustrator / Adobe Photoshop / Adobe Firefly
概要
就労移行支援事業所「就労移行ITスクール横浜戸塚」に通所して3か月目、職業訓練の一環としてメニューと看板作成に取り組みました。 就労移行ITスクール横浜戸塚の支援員が「ふじおかん家」の常連客であったことから、 メニュー表およびテナント看板をリニューアルデザインを担当することになりました。
サイズ
- メニュー表:横210mm × 縦297mm(A4サイズ)
- テナントの看板:横420mm × 縦297mm(A3サイズ)
ターゲット層
- 戸塚区周辺の20~40代
- おしゃべりしたい人
- 静かに過ごしたい人
- ひとり時間を楽しみたい人
目的
「ふじおかん家」は、2024年10月初旬に戸塚駅西口方面にある「戸塚はんなり横丁」にオープンした週末限定酒場です。 店内は、シンプルで洗練された、またはナチュラルでおしゃれな雰囲気を持ち、一人飲みでもくつろげる空間づくりがされています。 卓上用メニュー表(ドリンク・フード)はその雰囲気に合わせた居酒屋スタイルにデザインし、 テナントの看板は他テナントと差別化できるよう、視認性と個性を重視したデザインを施しました。
課題
- 卓上用ドリンクメニュー
開店に間に合わるためにWordで簡易作成されたもので、情報面には問題ないものの、店内の洗練された雰囲気と合っていませんでした
- 壁掛け用のフードメニュー
事務用ホワイトボードに手書きされたもので、ナチュラルでおしゃれな店内の印象とは調和していない状態でした
- テナント看板
同様にWordで作成された簡易看板で、他のテナントと比べて視認性が低く、居酒屋としての印象が伝わりづらいデザインになっていました
情報設計の工夫
- ドリンクメニュー
- ドリンクをジャンル別(ウイスキー、ビール、日本酒など)に分類することで、選びやすく迷いにくい構成に
- 同一レイアウトで価格を明記し、比較がしやすく、安心して注文できるよう配慮
- 通常サイズだけでなく「1Lメガサイズ」の表記を加えることで、話題性や店独自の特性を打ち出した
- ノンアルコールも記載し、幅広い来店者層に対応している
- フードメニュー
- 「おすすめ」「サイド」「メイン料理」などに分け、来店者の目的別で探しやすく設計
- メニュー名に工夫があり、「いぶりがっこチーズ」など親しみと記憶に残りやすいネーミングが特徴
- 自家製や手作り感を訴える表現で、料理へのこだわりや安心感を伝える
- 注釈として「現金払いのみ」を明記し、来店前の混乱を防ぐ情報設計
- テナント看板
- 店名・営業日・連絡先・QRコード(SNSリンク)など、来店前に必要な情報を過不足なく掲載
- 「金土限定酒場」「家にいるような心地よさ」などのキャッチコピーで、雰囲気や営業スタイルを視覚的・営業的に伝達
- 写真(店内や料理)を使って、言葉だけでは伝えきれない”雰囲気”を補完
デザインの工夫
- ドリンクメニュー
- カテゴリーごとの構成で視認性を向上
ウイスキー、焼酎、ビール、日本酒、ソフトドリンクなど、ジャンル別に項目を整理し、各カテゴリにまとめることで、メニュー全体の視認性を高めている。項目間の余白やフォントサイズの調整も施し、読みやすさに配慮した
- フリー素材のイラスト活用による印象づくり
各カテゴリーの上部や横に、酒器やグラスなどのイラストを配置。情報の邪魔にならないよう、サイズや位置を工夫することで、視覚的にジャンルの違いを直感的に理解できる構成に。イラストのタッチは温かみのあるものを選び、読み手に楽しさと親しみを感じさせる
- 店舗の空気感にマッチしたデザイン
落ち着いたトーンの配色を基調に、フォントやイラストを調和させることで、手作り感のある温もりも演出。デジタルでの制作ながらも、店内の雰囲気と統一感を持たせた柔らかい印象づくりを意識した
- カテゴリーごとの構成で視認性を向上
- フードメニュー
- カテゴリー見出しと構成を整理
セクションごとに強弱のある見出しを設定し、情報を視覚的に整理。スムーズな視線誘導により、迷いなく読み進められる構成に
- 価格配置とレイアウトの視認性向上
各料理名と価格をきれいに揃え、行間や文字サイズを調整。視覚的なノイズを抑え、比較・選択しやすい構成に
- 手書き感からの脱却と雰囲気の調和
店舗のナチュラルな印象に合わせ、柔らかいフォントと色合いを採用。手作業感を軽減し、洗練された印象へと転換
- Adobe Fireflyによる食べ物イメージ生成
メニュー内で紹介する料理写真はすべて、Adobe Fireflyを使って自動生成。実際の写真ではなく、店舗の世界観や色調に合わせてイラスト調・グラフィック調のビジュアルで構成し、親しみやすさと統一感を両立
- カテゴリー見出しと構成を整理
- テナント看板
- 「週末限定酒場」の赤文字表示で視線誘導
週末営業という希少性を強調するため、「週末限定酒場」の文言を赤文字で目立たせ、通行者の視線を引きつけるアイキャッチ要素として配置
- 店名を中央に大きく配置して印象付け
看板中央に店名「ふじおかん家」を大胆に配置し、記憶に残りやすい印象を形成。他テナントと差別化を図り、視認性を高めている
- 配置とフォントで落ち着きと親しみやすさを両立
柔らかい配色と親しみのあるフォントを用いて、店舗のナチュラルな雰囲気と調和。初めての来店にも安心感を与える印象設計
- 営業日限定による情報不足への対応
店舗は「戸塚はんなり横丁」は細い通路の先にあり、日中はどの店舗も営業していないため、通行者が店舗の雰囲気や提供料理を把握しづらい。特に「ふじおかん家」は金~土曜日のみ営業という制約があるため、通常より通行者への情報伝達が難しい状況。そこで、店舗の魅力を保続するために以下の写真素材を看板に配置。
- 店舗外観の写真:実際の空間イメージを伝え、一人飲みでもくつろげる雰囲気を可視化
- お酒の写真:提供するドリンクの種類と雰囲気を視覚的に提示
- 名物料理「豚のチーズ巻き」の写真:メニューの目玉として、入店意欲を喚起するアイキャッチに活用
- 「週末限定酒場」の赤文字表示で視線誘導

メニュー表とテナント看板の全体
- ▼メニュー表(ドリンクメニュー)
- ▼メニュー表(フードメニュー)
- ▼テナント看板
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※個人情報保護の観点から電話番号を一部加工しています。